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日本の就活事情

第11回 自分のなかの「本当の武器」を探そう

あなたの武器は何ですか? 多くの留学生と話をしていると、この質問に「英語力」「海外の大学を出たという学歴」以外すらすらと答えることができる人は少ないと感じます。

正直この質問には、日本の学生でも、30代、40代のビジネスパーソンでも明確に回答できる人は少ないかもしれません。それだけ、客観的に自分のことを知るのは難しいのです。しかし、20年以上生きてきた中に、必ず皆さんにも「自分の強み」となるものはあるはず。端的に言うと「自分は当たり前と思ってやってきたが、他の人にとっては困難を伴うこと」を探すのが一つのヒントになります。

今年、大手都市銀行への内定を得た女性も、就活当初は、自分の強みを見つけるのに悩んでいました。「平凡な学生生活を送ってきて、特に自分に強みなんてないのでは・・・」という不安が襲います。キャラ的にも、グイグイまわりを引っ張るタイプではありません。そこで、過去の経験を全て、ノートに書きつづってもらいました。ノート一冊を使ってこれまでの人生を振り返るうちに見えてきたのが、彼女の「粘り強さと改善力」です。端的に表すのが、大学4年間続けてきた「粗大ごみの電話受付のアルバイト」です。東京都から委託を受けたその会社のコールセンターは30代半ば~50代のオバサマばかり。また、依頼者は千差万別。指定した日時に引き取りに行ってもゴミを出していなかったり、そのことを受付者のせいにしたり、ヤクザまがいの言動をしたり、対応が悪いと東京都の委託業務だからか「税金ドロボー」呼ばわりする人もいます。きつい職場にまわりの一緒にはじめた学生や20代のフリーターはみんな辞めていきました。しかし、彼女は特に苦にするでもなく、まわりのオバサマからは可愛がられ、また、業務も工夫して時間当たりの処理件数を向上させるなど、なくてはならない存在になったのです。当初、彼女は「そんな地味なバイトなんて・・」と就職活動でエピソードにすることなど思いもしなかったのですが、実は一番の武器は身近なところにあったわけです。

就職活動時に、急に「プチ記憶喪失」になる人が多いのですが、この機会に留学時のことだけでなく、過去を徹底的に振り返り、まわりの両親や友人にも取材して書き出してみるといいでしょう。

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